大学のプログラムで、カナダに1か月間、語学研修に行ってきたよ。
おかえり!!
向こうからくれたメールで、「いろいろ取材中」ってあったけど、どんな話を持って帰ってきたのかな。
うふふ。
まずは12時間も飛行機に乗って、上空にさしかかったときの写真。なぜかこれを見たときに「あ〜、カナダの森だぁ」って思ったんだよね。
「カナダの森」か。そう感じたポイントは、なんだったんだろう。
う〜ん、なんとなく。日本の森よりも、遠くから見たときに黒いような気がしたの。
おお、それはなかなか見る目があるな。
カナダの気候区分は亜寒帯。日本で言うと、北海道の針葉樹林帯のような植生が見られる。 カナダでいうトウヒは、日本では北海道に見られるエゾマツのことだ。モミはトドマツ。
こうした針葉樹林帯の森林は、ブナ林など広葉樹林帯よりも暗い色になるんだ。
じゃ、観察は合格だね!
暗い色っていうのは、葉っぱの色の問題なのかな。
色のことなら、前に若葉の色の話をしたのを覚えているかな。(→2012.6ちょっと教えて)。
葉は、1年目の色は薄くて、2年目には濃くなっていくんだ。
あ、キッコロとモリゾーの話! 成長したら色が濃くなるんだった。
そう、それがひとつ。
そしてもうひとつ、葉の枝についている期間の長さ、すなわち寿命のこともある。 落葉樹の葉の寿命は最長で1年だけだけれど、多くの針葉樹は常緑樹で、葉がもっと長い間枝についている(カラマツは例外)。 例えば、マツでは2年間、モミやトウヒは5年以上だ(→2009.10森林雑学ゼミ)。
そして、そんな風に葉の寿命が長い樹種の林ほど、葉の量も多い。 だから、寿命の長い常緑針葉樹の森が、黒っぽく見えるというのは大正解だよ。
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