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2012.07
森林雑学ゼミ
 

リオ+20

 

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地球のあちこちの森林にまつわる問題は今も山積。
上)パソー:熱帯多雨林、マレーシア
下)アイフル:冷温帯落葉樹林、ドイツ

 

 

 

 

 

 ある森林関係の集会で、「この6月、『リオ+20』という国際会議があることを知っていますか?」と聞いてみました。
 30名ほどの中で、知っていたのは3名ばかり。リオデジャネイロ(ブラジル)で開催の、国連の「持続可能な開発会議(リオ+20)」だったのですが・・・。

 この会議に合わせ、日本は官民協力してパビリオンを現地に設置、東北の復興写真の展示や映像の上映などを行いました。しかし、消費税争論や原発再起動、台風など国内のニュースに隠れて大きく報道されず、なかなか影の薄いこととなってしまっています。

 この会議。発端をたどれば、1992年、リオデジャネイロで開催された「国連環境開発会議(地球サミット)」です。172ヶ国の政府代表、国際機関、NGOが参加しました。
 「環境と開発に関するリオ宣言」や、それの具体化のための行動計画「アジェンダ21」の採択、気候変動枠組条約や生物多様性条約が署名されるなど、今日に至る地球環境の保護や持続可能な開発の考え方に大きな影響を与えた会議です。
 10年後の2002年には、ヨハネスブルグ(南アフリカ)で「持続可能な開発に関する世界首脳会議」が開催され、10年前の計画の見直し、「持続可能な開発に関する世界首脳会議実施計画(JPOI)」が採択されています。

 今回の「リオ+20」は、ブラジル政府が、1992年の地球サミットから20周年を迎える機会に、同会議のフォローアップ会合を行うことを提案したことを受け国連総会で開催が決定。各国首脳レベルから、持続可能な開発に関する新たな政治的コミットメントを確保することが目的でした。

 参加は191の国と地域、テーマは、(1)「持続可能な開発及び貧困根絶をベースにしたグリーンエコノミー」及び(2)「持続可能な開発のための制度的枠組み」となっています。
 私も情報不足で内容がいまひとつわからないのですが、グリーンエコノミーは、経済成長と環境を両立させた経済活動を意味しているようす。
 環境のために経済を抑制するという発想ではなく、環境に配慮した健全な形で経済を成長させ雇用も創出させるという、政策の在り方を変革するもの、と考えてよさそうです。

 地球、環境、グリーン・・・といったキーワードを並べれば、その中で森林がどう扱われたのか、大いに気になるところ。もう少し情報を入れて、あらためて扱いたいと思います。また、「持続可能な開発」という言葉、これには私は違和感・抵抗感を抱いています。

 そんなことあれこれは来月のこの欄で、と、今回は予告編で。 


(c)只木良也 2012

 

 

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